高血圧の知識

要介護状態の原因となる疾患
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁にかける圧力のこといいます。心臓はポンプのように拍動して血液を血管へ押し出していますので、心臓が縮んで血液が 飛び出した瞬間は、血管に最も強く圧力がかかることになります。この収縮期の血圧が「上の血圧(最高血圧)」です。縮んだ後に心臓が広がるときは圧力が低くなり、この拡張期の血圧が「下の血圧(最低血圧)」です。ホースに水を流す際、水量が多いときやホースの一部を押さえて通りにくくするとホースはパンパンに 張り詰めます。同じ仕組みで、血液の「量」と「勢い」が血圧を決める要素です。
ご本人が望むその人らしい生活を実現するために

高血圧
管の壁に内側からかかる圧力が高い状態が「高血圧」です。高血圧自体の自覚症状はほとんどありませんが、強い圧力を受け続けると血管は傷み、血管病の危 険性が増します。動脈が硬くなり、コレステロールがたまって血管の内側が狭くなるのが動脈硬化です。血管のつまりや破れが脳で起きるのが脳血管疾患、心臓 とその近くで起きるのが心疾患、腎臓で起きる症状が腎梗塞や腎不全です。脳の血管につまりができると認知症の原因にもなります。
「2007年国民生活基礎調査」によると、要介護の原因となった疾病は、重度の介護者を中心に「脳血管疾患」が多くを占めています。血管病を予防するためにも、血圧が高い状態であれば下げるよう改善することが大切です。
様々な支援
【歩行支援】
杖や歩行器を使うことで暮らしの範囲を広げ、身体能力の維持や回復することがでできます。
【車イス】
車イスは、ただ目的地まで人を運ぶためだけの道具ではなく、快適な「イス」としての役割も大切です。
【リフト・移乗】
日常生活での移動や移乗をスムーズにし、行動範囲を広げることで、意欲の向上や毎日の楽しみを作ることができます。
【ベッド・寝具】
ベッドは様々な役割をもっています。起き上がりや立ち上がりを助けたり、自立した生活を実現させたり、
また介助する方の負担も軽減することができます。。
【床ずれ防止】
痛みを伴う床ずれは大変つらいものです。お体に合ったマットレスを選ぶことや、適切な体位変換、食事などへの配慮が大切なのです。
【手すり】
手すりを使って移動・立ち上がりをサポートすることで、住み慣れた自宅でより安心して暮らしていただくことができます。
【入浴・お風呂】
入浴は毎日の暮らしの中で大きな楽しみのひとつです。安心して快適な入浴できる環境を整え、
介助される方もする方も負担を軽くする入浴用品を選びが大切です。。
【トイレ・排泄】
デリケートな問題だからこそ、できることと助けが必要なことをまず理解した上で、
自主性を尊重し、介護力なども考慮して選ぶことが一番大切です。
【衣類・くつ】
着替えることは、人に会うことを楽しんだり、生活にメリハリをつけることにもつながります。
機能やシーンに合わせて選ぶことが大切です。。
【食事・生活・健康】
年齢を重ねると今まで当たり前だと思っていたことに不便を感じることがでてきます。
さまざまなサポートを活用することが大切です。
介護を学ぶ
●年齢を重ねると、皮膚を覆っている皮脂膜や皮膚の下にある表皮角質層の保湿因子が減少していきます。いわゆるドライスキンです。
●排泄に関して、便秘と並んで問題になるのがこの下痢です。
●ご本人が望むその人らしい生活を実現するために、生活範囲を広げていきましょう。
●血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁にかける圧力のこといいます。
●福祉用具貸与や福祉用具購入費の支給に関するサービスをご紹介します。
●仕事上で急な出張が入った時・仕事が忙しい・介護者家族で旅行に行く時・冠婚葬祭・などにショートステイをご利用ください。
●高齢者にとって頻尿はストレスの原因になり、生活の質の低下を招く重要な問題です。
●高齢者のウツ病は全体の20%にも及びますが、本質的には他の年齢層との違いはありません。
●知っていることを思い出せないのはただの物忘れですが、覚えようとしなくても自然に覚えているはずのことを覚えていないことが多くなったら、それは認知症かもしれません。