高齢者にとっての頻尿

高齢者にとっての頻尿
高齢者にとって頻尿はストレスの原因になり、生活の質の低下を招く重要な問題です。特に女性に多く、夜間に何度も尿意を催してトイレに通わなければならなくなると、睡眠にも悪影響を及ぼします。
頻尿は加齢による膀胱容量の減少、膀胱の過活動などにより引き起こされます。常用している薬の副作用によるばあいもあります。
さらには、腎臓機能が弱まっていることの他に、脳や心臓の異常に起因することもあります。
頻尿を改善するためには、まず一日に摂取した水分量、および、排尿した時間、排尿量とその回数に注意します。そのうえで、記録を通して客観的に状態を把握してから、泌尿器科に相談されることが必要です。
近年の研究では、習慣的に適度な運動を行っていると、頻尿になりにくいという報告もありますので、最低限週に1回、1時間でもよいので体を動かすようにすれば、軽減の効果が望めます。
また、高齢者の頻尿でいちばん恐いのは、夜間に暗い中でトイレに行こうとして転倒することです。そうして骨折してしまい、そのまま寝たきりになるケースがよく見られます。
いずれにしても、歳なのだからしかたがないと決め付けないで、早め早めの予防を心掛けてください。
・介護の心構え 無理をしないこと、させないこと
介護というものは一度はじめてしまうと、いつ終わるとも知れない,果てしのない苦行となりがちです。だからと言って、途中で投げ出すわけにはいかないということで、介護によって心身ともに消耗してしまうかたが多く見受けられます。
しかし、介護する側がそうなってしまうと、結果的に要介護者にじゅうぶんなお世話ができなくなってしまいます。
そのため、介護に際しては、1人で全て抱え込まないことが最も重要です。配偶者、兄弟、親戚、友人、知人、地域の医療関係者など、相談できる人をたくさん作っておき、いざということには頼れる環境を築いておきましょう。
公共サービスも積極的に活用します。介護保険の要介護認定の申請を行って、訪問介護などを受けるようにすれば、それだけ個人の負担も軽くなります。
また、要介護者にたいしても同じような細心の配慮が必要です。
親族を介護すると、昔の姿を知っていることから、「どうしてこんなことができない?」という苛立ちや「以前のようになって欲しい」という願望が、介護される側に要らぬプレッシャーをあたえることになります。
そのようなばあいには、「いまはもうできない」ということと「以前とは違う」ということを常に念頭に置いて接するようにしなければなりません。そのうえで、焦ることなく、優しく隣に寄り添い、付き合っていくことがたいせつです。こちらの勝手な思い込みで怒ったり急かしたりしても、相手を悲しませ、惨めなきもちにさせるだけです。
特に何らかの原因でリハビリが必要になったときなど、すぐに結果を出そうとするあまり、本人の意思を無視して、過度な訓練を強要するようなことはぜったいに避けなければなりません。そんなことをしても、障害を重くしてしまうか、違う箇所を傷めてしまうかするのが関の山です。
無理をしない、そして、無理をさせない。これが介護の心構えの基本であり、鉄則だと言えます。
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介護を学ぶ
●年齢を重ねると、皮膚を覆っている皮脂膜や皮膚の下にある表皮角質層の保湿因子が減少していきます。いわゆるドライスキンです。
●排泄に関して、便秘と並んで問題になるのがこの下痢です。
●ご本人が望むその人らしい生活を実現するために、生活範囲を広げていきましょう。
●血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁にかける圧力のこといいます。
●福祉用具貸与や福祉用具購入費の支給に関するサービスをご紹介します。
●仕事上で急な出張が入った時・仕事が忙しい・介護者家族で旅行に行く時・冠婚葬祭・などにショートステイをご利用ください。
●高齢者にとって頻尿はストレスの原因になり、生活の質の低下を招く重要な問題です。
●高齢者のウツ病は全体の20%にも及びますが、本質的には他の年齢層との違いはありません。
●知っていることを思い出せないのはただの物忘れですが、覚えようとしなくても自然に覚えているはずのことを覚えていないことが多くなったら、それは認知症かもしれません。